12/2にAffinityからDMが届きまして、そのサブジェクトがいきなり「なぜAffinityは無料なのか?」だったのでこちらもは?とはなりますよね。そんでよく見たら11/14にも「新しいAffinityの登場です」というメールが届いていて、そのメール内には「これはバージョン3ではありません。完全に別のものです。」と案内されてました。あーそうなんだ、あとでサイト見にいくかってそのまま放置でしたね。
新しいメールには「Canva創設者が無料化に至った理由とその仕組み、そしてこれがあなたにとって何を意味するのかを、包み隠さず解説します。」とあって、なんでCanvaがでてくんねんと思って調べたら買収してついでに無料で使えるようにしましたっていう話ですね。そのニュースは過去にどっかで見てたような見てなかったような。スルーしたけど見てました。それで肝心のソフトウェアのほうは、ごっそり作り変え、かつこれまでのAffinity Photoとかは今後バージョンアップしないということだったのでシフトするしかないかってことで早速ダウンロード、ひとまずどういうことなん?ていうところだけを見てみました(仕事中なので)。

すべての機能がひとつに!…なるほど?
ご覧の通りでこれまでのAffinityシリーズのアプリケーションとは全く違うもの、かつ、Affinityスイートがオールインワンなんだそうです。Adobe以来、この手のアプリは全部機能目的ごとに異なるアプリを起動することになってました。正直めんどくさいなって思ってました。それは単に機能ごとのアプリをそれぞれ買わせるっていう営業戦略かつユーザー側は必要な機能分だけ金を払うっていうwin-win?なものだったのが、無料化したことで分けておく必要ないじゃんね、ってなったんだなって思いました。でも過去にはそれぞれのアプリが重すぎてとてもひとつのアプリとして起動させるのは無理だろうっていう事情もあったかもしれないですけどね。前回にも書いたけど、遠い過去のアプリは本当に起動するだけで息絶えだえだったんだよ。

各アプリはスタジオとなってスマートスイッチ!

メニューからそれぞれの機能目的の「スタジオ」を選択して使っていくみたいです。「ピクセル」とか「レタッチ」とかがPhotoでよく使う機能ですよね。「レイアウト」は欲しいなと思いつつ買えないままだったPublisherかな。
例えばDesigner(Illustrator)でもPhoto(Photoshop)でも、同じツールあるよなっていうのは過去から通してなんだかもじもじするところではあったけれども、これですっきりするんだなって、ちょっと嬉しくなりました。
なお、このなかで「Canva AI」のみ、使用するには有料プランが必要とのこと。我々、自分でなんでも創作できる側にはAI機能はいらんわな。この料金体系、Canvaは理解してるなと思います。



ウィンドウが整理されて、これはなかなかいいよね〜。ツールパレットだらけになって作業スペース小さくなりがち問題の解決。
スタジオバーは使うものだけを表示させて、ぱっとスイッチできる。便利だな!
「スタジオを作成」というボタンからはカスタマイズして自分で使いやすいスタジオ作れるってことなんだね。こだわる人にはそれもいい。わいはめんどくさくてやらないほうに100万ペリカ。


ファイルの互換性はどうなのかな

ところであたしのようなすでにAffinityユーザーだった場合の互換性ですが、上位互換で問題はなさげ。v1やv2がアップデートしないという以上、今後PhotoやDesignerを立ち上げることもないのかな。まぁアプリの数が減るというかまとまるのは、パソコン容量的にも良いことではありますよね。
psdとかのAdobe関連ファイルもこれまで通り問題なく開いて編集もできるらしい。まぁこのへんは機能が下がるはずもないので、試してないけど信用する・笑。
話が逸れるのだけど、Affinityは書き出しが弱くて(圧縮時の劣化が激しい)、今後のバージョンアップでそこを解決する技術が進めばいいなと期待してる。あたしはWebデザイナーではないので仕事はAffinityで十分用を成すんですが、もしももう少しデザイナー寄りの仕事が多くなっていたら、泣きながらCreative Cloudの契約を続けてたと思うんですよね。Affinity頑張ってきたと思うけど、Adobe一人勝ちの状況、実は変わってないので、Canvaにもプロユース市場への切込みにあの手この手で頑張って欲しいところです。
気になるAIの学習ポリシー
閑話休題、先の通り我々文章にしても画像にしても、自分で創作することがあたりまえになってる人々からするとAI機能はいらないどころか忌避する対象ともなり得ますね。そこんとこCanvaも理解していて、AI学習利用はしませんとサイトに明記しています。ただし、Canvaのサーバにデータをアップロードする場合は選択式になってるみたいなので、利用する場合は要注意。

ところでCanvaってなんだっけ
最近のイメージは猫がうにゃにゃにゃ!っていいながら魚をコラージュするこのCM(最近つべで流れてくるやつは猫のセリフ字幕が追加されてんのよね。いらんのに)。

元からある有料サービスとしてのCanvaは、クリエイターじゃない・そこまでやらない人々向けに創作の真似事を可能にさせるものって位置付けなんですかねー。とすれば双方からのユーザーをそれぞれそのまま棲み分けできているということのようです?
実はCanvaってサービスが始まったごく初期にしか使ったことないのでよう判らんというのが実際。サービス開始時はWebブラウザで利用する無料Webサービスって感じで、当方業界ではWebデザインというよりもその前段階のワイヤーフレーム作るのに便利だよーと広まっていたものという印象です。フレームのテンプレートが用意されてて、時間かけずにさくっと作れる点が便利だったですね。Webディレクター時代はワイヤーフレームをよくパワポで作ってたんですが、ページ単位がWeb画面用のものではもちろんないので、そこの悩みを解決するにはって探して辿り着いたのが当時のCanvaでした。
いつのまにかデスクトップアプリも出ていて、有料化もしてて、ツール強化としてのAffinity買収だったんだろうというのは流れが読めんるんだけど無料化はよう判らんわw使う側はありがたいですが。一応、無料化についてのCEOのメッセージ動画も公開されております(見てないけど)。真摯に考えていただけていると思いたいし、その考えが変わらないでいられる状況が続けばいいですねって思います。
以上、いろいろ横道も逸れまくりましたが、新生Affinityさらりと起動してみましたという感想でした。
本格的に気になった方は公式サイトを参照ください。本当に無料なのでダウンロードして試してみてもいいと思うよ!