先週、北欧の至宝マッツ・ミケルセンさんが来日いたしましてTLお祭り騒ぎでございました。
日本だとハンニバルで火が点いたかんじですかね、わたしもハンニバルで初めて知った俳優さんです。ハンニバル自体はどういうわけかシーズン3でファイナルとなってまして、人気ありそうだったのになんで?というとこでこんな記事がございます。
「NBCが『ハンニバル』をシーズン4へ更新しないことを決めたのは、2013年に不正ダウンロード数ランキングで本作が5位になってしまったことも少なからず影響しています。放送翌日には正規の方法でダウンロードすることができたにもかかわらず、『ハンニバル』の視聴者の3分の1に近い人々が海賊版サイトで見ていたのです。」
海外ドラマNAVI:『ハンニバル』打ち切りの理由は不正ダウンロード?
これがほんとなら悲しい話ですね。不正視聴が好調すぎて視聴率取れなくなったから人気だけど終了、続きは見れなくなりましたとさ。アニメ界隈でも聞く話。覚えがあるやつは反省しろ。
閑話休題、ハンニバルの吹替えが井上和彦さんでしたが、そのままマッツ担当になったっぽく、映画ドクター・ストレンジでも続投です。井上さんは幅の広い演技も声質も出せる人、さらに役解釈がすばらしい職人なのでどんだけ担当もってもいいや大歓迎って感じなんですが、幅が狭い人とか役の解釈が足りない人が担当とかいって固定されちゃうと大変もにょることに。牛山さんとか牛山さんとか牛山さんですね。パーソン・オブ・インタレストが放送中のときにさんざんいってたんですが…。
牛山茂さんはLaw & Orderのマッコイ役(サム・ウォーターストン)がお馴染み、海外ドラマの吹替えをよくされてます。
LOSTシーズン2から出演のベンジャミン・ライナス役(マイケル・エマーソン)で牛山さんが吹替えをされまして、LOSTが大人気番組になったのと、ライナスが重要な役だった点もあって、そのまま演者のエマーソン担当になってしまいました。
ライナスとマッコイは文句なしなんですけども、パーソン・オブ・インタレストのハロルド・フィンチ役はいかん。ぜったいにいかん。どういかんのかというと、LOSTでの役回りと異なってハロルドは「繊細さ」が役どころの重要なポイントだったりするわけですよ。牛山さん残念ながらその理解が足りないか、繊細さのある演技ができないかなんですね。吹替えで役の印象も変わるんで、ああこりゃいかんというわけです。パーソン・オブ・インタレストは字幕版でご視聴がおすすめです。ハロルドの印象がかなり異なります。
あと平田さんのジョニー・デップとかも不満です。きっかけのパイレーツ・オブ・カリビアンはぜんぜんいいんですけども。そのあと全部平田さんはないだろって思いますね、デップの演技幅に対してはちょっと役不足なんですよ、残念ながら。
というわけで、最初にあててその作品がヒットするかしないかで担当声優も決まってきちゃうんで、こういう流れ困るなーと思うんですよ。そんなの「たまたま担当です」ってなもんじゃないですか。俳優さんにも作品にも巨大な失礼じゃん。